会期:2025年11月7日(金)~18日(火) ※会期中無休
日~木 12:00-18:00 、金・土 12:00-19:00
入場料 : 無料
会場 : Rose Garden(ローズガーデン)兵庫県神戸市中央区山本通2丁目8-15
参加アーティスト : ミロン・シュミュッケル(104号室)・谷正輝(201号室)
キュレーター : 森山未來
主催:Artist in Residence KOBE(一般社団法人ハイム )
協力:C.A.P.(芸術と計画会議)、KITANO THE MAGNET(有限会社建隆マネジメント)
連携:KITANOVEMBER
※会期中に各種イベントを開催します。詳細はAiRKのSNSで順次発表します。
AiRKが位置する神戸・北野が持つ魅力をアーティストの視点によって再発見することを目的とした作家滞在型の展覧会プログラム「AiRK Research Project」(アークリサーチプロジェクト)。
第3回目となる今回は、2名のアーティストを招き、表面化しない街の記憶や人々の営みを考察しながら、すでに存在する北野地区の建物を展示場所として作品を発表します。
ルーマニア出身でベルリンを拠点に活動するミロン・シュミュッケルは、主に花や植物に焦点を当てる現代アーティストです。しかし、色鮮やかで緻密に描かれた植物は全て架空のものであり、重力の影響を受けず、茎の行方も方々に散らばり、まるでどこにも根ざしていない突然変異で生まれた人工的な自然物のようです。
神戸を拠点に国内外で精力的に活動する現代アーティスト谷正輝は、「重力」「余白」「間合い」といったコンセプトを元に、立体・平面・映像・パフォーマンスなどさまざまな作品を展開しています。支持体や素材といった確かに存在する物質性に対し、そこに身体や時間、空間が介在することにより生まれるゆらぎをも作品に落とし込み、観る者の知覚体験を揺さぶります。
数多ある都市と同様、里山や開発、さまざまな要因で自然に介入しながら共存を試みる街、神戸。
気候や地殻の変動、スクラップアンドビルドを繰り返し日々変容する街並み、それらに伴い変化する人々の営み、営みによってうつろう自然と人間世界のグラデーション。
2人の作家の作品を通じて、留まらず移りゆく、わたしたちと自然との関係性が生み出す現在地、そしてその行く先を見つめます。
会期中はアーティストによるワークショップやトークセッションなどを実施。文化芸術を多角的に捉え、さらなる神戸の魅力を発信していきます。
【 アーティスト 】
◆ミロン・シュミュッケル(Miron Schmückle)
1966年シビウ/ヘルマンシュタット生まれ。チャウシェスク独裁政権下のルーマニアでドイツ系ルーマニア人の家庭に育つ。1988年にハンガリー経由でドイツへ亡命。1991年から1996年までキールのムテジウス芸術大学にてヨハネス・ゲープハルト教授に陶芸を、レナーテ・アンガー教授に実験的絵画を学ぶ。1994年にはハンブルク美術大学に聴講生として在籍し、マリーナ・アブラモヴィッチに師事。その後サンクトペテルブルグ国立舞台芸術大学(インタースタジオ ツァールスコエ・セロー)で教鞭を執った。2008年よりベルリン在住。活動を続ける傍ら2016年にキール・ムテジウス大学にてヨリス・ホーフナゲル(1542–1600)の細密画に関する研究で博士号を取得。シュミュッケルの作品は国内外の多数の個展・グループ展で展示されており、また、複数の公共および私設美術コレクションに作品が所蔵されている。
◆谷 正輝(Masaki Tani)
兵庫県神戸市出身。2012-2017 までを静岡で活動し、静岡県立美術館実技室インストラクターを務める。2018は京都にある SANDWICHで PixCell制作チームに所属し、作品制作のアシスタントを担う。現在は神戸市へ拠点を移して運動療育・芸術療育を中心とした放課後等デイサービスを運営する。独自の制作理論「支持体論」をベースに立体・平面・映像・パフォーマンスなど、いくつかのメディアを横断して表現している。合同会社Bambrook(バンブローク)代表。エンジェルスマイル株式会社 役員。



